買収に関連する英語表現(1)
米国企業の買収に積極的なドイツ企業を取り上げたThe Economist, January 14, 2006 の記事 I like to be in Amerika の冒頭の部分から、「買収」の表現の仕方について少しみてみましょう。
通常は、合併買収というときは、mergers and acquisition という表現を使います。mergerは合併、acquisitionが買収ですね。
英語は繰り返しを嫌う言語ですから、記事の中では単調にならないようにさまざまな表現を使って「買収」を表現します。しかもそれらはたいてい平易な単語です。英語から日本語に翻訳する場合は、(翻訳者や編集者によって考え方は分かれるかもしれませんが)、読み手にわかり易い文章にすることを最優先に訳語を選択するので、直訳すれば「買収」になるはずのない表現でも「買収」と訳すことが起こりえます。
BASF, a German chemicals giant, is courting Engelhard, an American catalyst-maker, in a bid that may turn hostile.
(仮訳)ドイツの巨大化学企業BASFは、米国の触媒メーカー、エンゲルハードに買収提案を行っているが、敵対的買収になる可能性もある。
court は、法廷やテニスコートを意味する名詞ではなく、求愛する、機嫌をとるといった意味の動詞です。bidは、辞書を引くと入札、努力などの訳語が出てきます。いずれも、直接、買収そのものを意味している言葉ではなく、買収に向けた動きを表した言葉ですが、訳語としては、「買収」という言葉を入れてあげたほうがすっきりするのではないでしょうか。
ちなみに court は、Collins COBUILD では、次のように説明されています。
To court a particular person, group, or country means to try to please them or improve your relations with them, often so that they will do something that you want them to do.
明日も、この続きを見ていきます。
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