買収に関連する英語表現(2)
前回に引き続いて、「買収」の表現についてThe Economist, January 14, 2006 の記事 I like to be in Amerikaからみてみましょう。
ThyssenKrupp is in a bidding battle with Arcelor of Luxembourg for Dofasco, Canada's biggest steelmaker.
(仮訳)ティッセンクルップはカナダの最大手鉄鋼メーカー、ドファスコの買収をめぐってルクセンブルグのアルセロールと激しく争っている。
bidding battleは、すなわち買収のための株の買取価格をめぐってふたつの会社が争っているという意味です。
Last year adidas-Salomon bought Reebok, a rival sports-shoe firm, for $3.8 billion.
(仮訳)昨年、アディダス=ソロモンは、競合のスポーツシューズメーカー、リーボックを38億ドルで買収した。
言わずもがなですが、bought も買収になりますね。もちろん、「買った」という訳語でしっくりくる場合もあると思いますが。それは、文章の前後の流れで変わるということになります。
And that is just a few of the German companies to have been shopping in North America.
(仮訳)これらは、北米で企業買収を進めているドイツ企業のほんの数例に過ぎない。
ひとつの意味を英語で表現しようとする場合には、頭を柔軟に使うことが大切ですね。もちろん、場合によっては、1対1で訳語を決めたらそれで押し通したほうがいい場合もありますけれど、とくに英文を和訳するときや、英語の話者の話を日本語に通訳するときは、(とくに日本語を母語とする者としては)、日本語としてのわかりやすさを最優先することが大切だと思います。
+++姉妹ブログ通訳という名の迷宮 もどうぞよろしく+++
| 固定リンク




コメント